アストル・ピアソラといえばアルゼンチン・タンゴの巨匠。先年惜しくも亡くなったわけだけど、さいきんどうやらリバイバルの気配ありとか。
当通信編集者の場合、きっかけはテリー・ギリアム監督の新作映画『12モンキーズ』。クレジットのBGM等に効果的に用いられたピアソラの「プンタ・デル・エステ組曲」のオリジナル音盤探しから始まった。
この曲、なかなかCDが見当たらなくて、情報収集に手こずる。ニフティのフォーラム経由でアストル・ピアソラ・ホームページにもずいぶんお世話になったけど、結局は愛用のCDnowの超優秀データベースで検索し、すかさず入手(ANS 12007)。海賊録音かどうか、音質はおそろしく悪いが、組曲の全容を垣間みることができてまぁ満足。
ところで、クラシック分野でもピアソラが流行ってるようで(『レコード芸術』10月号参照)、ピアニストやヴァイオリニストが相次いで新譜発表。同じアルゼンチン生まれのダニエル・バレンボイム(ピアノ)はピアソラ・バンドの重鎮エクトル・コンソーレらと組んで『Mi Buenos Aires querido』を発表。この夏、だいぶ聴かせて戴きました(_ _)。
次いでDGの何でもアリ系スーパー・ギタリスト、セルシェルもフルートのガロワと組んでアルバムを発売。これは未聴。でも最近の大ヒットは、NONESUCHからリリースされたギドン・クレーメル(ヴァイオリン)の『ピアソラ・オマージュ』(型番後日確認(^_^;))。バレンボイムのは本場系メンバー構成でオーソドックスに迫るが、クレーメルは現代音楽系のバンド仲間と組み、アレンジしまくりのアプローチ。まさかピアソラ演奏にチェンバロまで入るとは、で一聴して爆笑。爾来編集者の通勤の友として愛聴盤に。
ともあれ、やはり御大の遺した数多くの音盤も楽しみたい。ヴィーン・ライブやセントラルパークでのライブなどが最近の録音として手元にある。このほか「これはおススメ!」といったものがあれば、ぜひ教えて下さい。
コメント