キャンバスの大きさについて

音盤ジャケ絵三昧

 かつて、LPのジャケットは30cm四方の大きさで、デザインもそれに相応しいものが求められたわけで。
 とっさに思い浮かぶのは、例えばアッバードが録音したバルトークの『中国の不思議な役人』。ホルガー・マッティースのデザインだったかと思うけど、京劇役者か何かの片目のクローズアップがジャケットいっぱいに写っていて鮮烈。これが12cmのCDになっちまうと、インパクトが激減(^_^;)。
 この逆が最近のCDで、バーンスタイン自作自演による『アリアと舟歌』。指揮者の顔写真が目一杯に写っているけど、これ、LPでやるとちょっと怖いかも。
 総じてLPの場合、キャンバスが比較的大きいことから、いろいろな工夫ができ、フレームに入れて壁に掛けておくだけでちょっとしたインテリアになったりして楽しかったのだけど。
 とくに箱モノになるとこれがまた、デザイン勝負でしたな。カラヤンの新ヴィーン楽派管弦楽曲集や、カンディンスキーをあしらったブーレーズの最初のヴェーベルン全集なんか良かったなぁ。これはCDで再発された時、さすがにそのまま小さくするわけにいかなくて、全然別のイラストを使っていた。
 もっとも、CDはCDなりにいろいろな工夫が凝らされているから、これからも各社様には頑張って欲しいもの。

コメント

タイトルとURLをコピーしました