編集日記(1997.02.26分)

東越谷編集日記

 先週末(23日)、オーケストラ・エレティールというアマチュア管弦楽団の演奏会へお邪魔した。曲目はベートーヴェンの「コリオラン」序曲とブラームスの第2交響曲、そして中プロにデンマークの作曲家ニルス・ゲーゼの交響曲第5番(日本初演)という興味深いもの。
 編集者のお目当てはゲーゼの作品。当日の指揮者中村ユリさんは、同じ作曲家の交響曲第1番の日本初演も手がけられており、この他編集者の知る限りにおいてもダグ・ヴィレンの作品演奏など北欧音楽にかけてはたいへん造詣が深い。この第5番も、独奏ピアノのオブリガート付きといった、やや特異な編成ではあるものの、内容はロマンティックで大いに楽しませて戴いた。
 中村さんは今年中に第6番の初演も計画しておられる。編集者の「このさい8曲全て初演されては」という軽口にも真剣に応対して下さり恐縮したが、冗談は抜きにしてぜひ実現して戴きたいものである。さいきんではシベリウス、ニールセンなどが着実に人気度を高めているようだし、FINLANDIAレーベルの録音も相次いで国内販売店に入荷してきているが、やはり実演を聴く機会もますます増えてくれれば有り難い。

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