CPOレーベルから突如、どかどかと発売された「ツェンダー・エディション」シリーズ。ドイツの作曲家・指揮者ハンス・ツェンダーとザールブリュッケン放送交響楽団の組み合わせで10数枚。ツェンダーというと、ずいぶん以前にN響に客演していたことを思い出す。ヘンツェか何かやったんぢゃなかったかな、いや、あれはご本人の指揮だったか。
新宿某店では1枚1,150円というお値段ながら、おそらくは極めて辛口であろう演奏内容を警戒して数日手を出さずにいた。しかし、シリーズ中にベルント・アロイス・ツィンマーマン作品集を発見。この作曲家の録音をみると何故か冷静さを失ってしまう編集者。で、マーラーの9番と一緒に入手した。他に6番も欲しかったが在庫切れ。
マーラーから聴き始める。うーむ、予想に違わずスーパードライ演奏。そこまでインテンポを徹底するか! という1楽章や、いやに遅めのテンポで音の綾を丁寧にぜんぶ見せようとする3楽章にも驚くが、20分を切る終楽章が凄い。決して慌ただしくならないのが不思議だ。
あまりの演奏に疲れてしまったので、ツィンマーマンはまた後日。曲が曲だけに(フォトプトシス他)、よほど健康状態が良くないと聴く気にならないと思う(^_^;)。
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