編集日記(1997.12.23分)

東越谷編集日記

 年の瀬、だいぶ押し詰まってきたが慌ただしさは変わらず、日々を自転車操業的にやり過ごしている編集者ではある。皆様はいかがお過ごしでしょうか。
 古き外套よ、と歌うのはラ・ボエームのコルリーネだったか。編集者はこのたび、8年来着続けてきたヨレヨレのレインコートを手放すことに。初めての海外旅行で、最初に訪れたロンドンの老舗で買ったコートだが、ベルトはすり切れ、汚れはクリーニングでも取れなくなる有り様で、傍目にも見苦しい状態で関係各位からご批判を戴いていたのであった。
 で、今度は通販カタログでNYのお店に注文を出したのだが、ここはショップは老舗なのだが通販は必ずしも専門ではなく、そのせいかどうか、オーダーから商品到着まで約1.5か月を要した。12月に入って、もはや関東地方もかなり寒くなっているのに、ほんとうに品物が届くかどうか心配しながら、コートなしで過ごすのはなかなか辛かった。でもまぁ、結果的にはコートは手に入り、サイズが大き過ぎてやや見かけが悪いのを我慢すれば、何とか寒さは防げて有り難い。
 コルリーネは友人のために外套を質に入れて僅かな金を得るのだが、古くてもお金になるのは余程品物が良かったのだろう。編集者のコートは二束三文にもならず『着ているから着物だが脱げばぼろ切れ』というやつである(^_^;)。

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