1998-08

東越谷編集日記

編集日記(1998.08.31分)

育児に翻弄され続けた8月も終わりつつあるが、疲れのせいか週末のたびに発熱するのがあまりにもだらしない(^_^;)。その後ベートーヴェン方面は、マッケラスの全集を制覇し、ジンマンの5-6番を捜索する日々。アルゲリッチのラヴェルのト調は伴奏がい...
音盤一行感想録(交響曲)

ベートーヴェン 交響曲第5番・第7番

マッケラス(指揮) ロイヤル・リヴァプールPO (EMI 5 72805 2) 校訂の相違はライナーノーツの解説等にあたってみないと編集者にはよく分からないが、ヴァイオリンの対抗配置による駆け引きやアクセントの付け方など新鮮なところも。総じ...
音盤一行感想録(協奏曲)

バルトーク ヴァイオリン協奏曲第2番

ムローヴァ(ヴァイオリン) サロネン(指揮) ロサンジェルスPO (PHILIPS 456 542-2) この上ない美音、ぎりぎりで踏み止まるが必ずしも禁欲的ではない感情表現。クールさと情熱とが交錯する、妖しい魅力がこの演奏の特質だ。伴奏の...
東越谷編集日記

編集日記(1998.08.22分)

旧盆のあいだ、東京方面のオフィス街は人影も少なく、ラッシュアワーも座席にありつけるなど、暑いながらもシアワセな数日間であったが、さいきんはすっかり元通り。カッと照りつける強烈な夏の日射しにも出くわさない割には、みょうにジメジメと蒸し暑くてす...
音盤一行感想録(交響曲)

ベートーヴェン 交響曲第7番・第8番

ジンマン(指揮) チューリヒ・トーンハレO (ARTE NOVA 74321 56341 2) ベーレンライター新校訂版による演奏。あちこちで相当な改訂が行われている模様で、違う曲かと思えるほど。学術的な価値もじゅうぶんなのだろうが、演奏の...
音盤一行感想録(交響曲)

シベリウス 交響曲第2番

トスカニーニ(指揮) NBC交響O (NAXOS 8.110810) 驚異の合奏力で超快速に弾ききるシベリウス。細かくみるとフレーズもよく歌おうとしてはいるが、このテンポでは多少無理では。音質は良好。併録の『フィンランディア』が悪くない。(...
音盤一行感想録(管弦楽曲)

レスピーギ『ローマの松』『ローマの祭り』『ローマの噴水』

トスカニーニ(指揮) NBC交響O (BMG 74321-45642-2) 言わずとしれた超有名盤。こういう曲はひたすら良い録音で派手にやって欲しい、というのが編集者の基本要求(^_^;)だが、本盤はモノラルだろうが全く文句無し。十分すぎる...
音盤一行感想録(交響曲)

ショスタコーヴィチ 交響曲第5番

大野和士(指揮) シュターツカペレ・カールスルーエ (ANTES BM-CD 31.9112) 編集者期待度高の大野指揮による「革命」はしかし、???。冒頭から「何故」そのような表情付けが。その後の音楽の運びとの関連性もいま一つ曖昧。終楽章...
東越谷編集日記

編集日記(1998.08.13分)

数日前の深夜番組で見かけて以来、気になっていた宮崎哲弥氏の近著『身捨つるほどの祖国はありや』(文藝春秋)をようやく購入、読み始めている。久しぶりに「電車を降りるのも惜しい」ほど読み応えがある本に遭遇した。著者は編集者と同世代の方だが、こうい...
東越谷編集日記

編集日記(1998.08.11分)

サー・トーマス(・ビーチャム)大人の振るR.シュトラウス『英雄の生涯』の録音(TESTAMENT)、これは拾い物だった。予想に反してきびきびとスタイリッシュな演奏、RPOのびっくりするほどの妙技の冴え。ステレオ以外は聴かないなどと豪語してい...