編集日記(1998.08.04分)

東越谷編集日記

 8月になってしまった。暑い。関東地方もようやく梅雨が明けたという。7月末に1週間ほど夏休みを戴き、家事育児に専念していた編集者も3日から社会復帰した。が、やや家事疲れというか。慣れないことをむきになって一所懸命するものだから、へたばっている。
 ムーンライダーズ『月面讃歌』、家事疲れの耳に良い刺激となって、味わいがでてきたのは喜ばしい。いつものような歌詞の深みに加えて、初めは少し重ったるいかと思えた冒頭の曲のリズムなどが、だんだんハマって聴こえてきた....のだが、全体に少し冒険不足というか、まとまりが良すぎて少しキレイゴトというか、そんな感じはつきまとうのだよなぁ。このさい旧譜でもまとめて聴いてみるか。良い参考書も出たことだし。
 というわけで、探し求めていたライダーズ本『20世紀のムーンライダーズ』(音楽之友社)をようやく手に入れ、半分ほど読んだ。志田歩さんによる鈴木慶一さんへのインタビューを初めとして、メンバーへのロング・インタビューが極めて充実していて読み応え十分。その上ディスコグラフィなど資料的価値も完璧で、これ以上のものは当分望めないのでは。ウワサでは出版後、慶一さんが熱心に赤を入れている、という話もあるようだが、まずはマニアにも、入門者にも大推薦。
 クラシック音盤のほうはどうかと云うと、ここんとこ、もうぜんぜん聴けてない状態なのだが、ストックはあって、ノーリントン指揮のRVW、4&6番をゲット済み。二、三日中にはトライしたい。前の3&5番もそうだったが、ジャケ絵が鮮烈で、つい手にとってしまった。一緒に手に入れたサロネンのブルックナー4番のジャケ写はまるでつまらないものなのだが、こちらは中身で勝負?
 というわけで、久々の編集日記にだらだらと書いたが、最後にちょっと予告。クラシック者にはすでにおなじみのCLASSICAの常連ライターさんであるさるお方が、この8月からご自身のページを開設された模様で、コンテンツも初めからたいへん立派な内容なので、近々ぜひお願いして、リンクさせて戴こうと思っている。こちらのページのリンク集で、勿体なくも当通信をご紹介戴いており、大感謝(_ _)。

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