1998-10

音盤一行感想録(協奏曲)

ヴィヴァルディ 『四季』

ホロウェイ(ヴァイオリン) マルゴワール(指揮) ラ・グラン・エキュリ・エ・ラ・シャンブル・ドゥ・ロワ (SONY SB3K 62331)ビオンディ盤とは一転してゆったり目のテンポ、きらびやかな装飾を施した華やかで優雅な宮廷音楽。いかにも古...
音盤一行感想録(交響曲)

ベートーヴェン 交響曲第9番『合唱』

シュヴァルツコップ他(独唱) フルトヴェングラー(指揮) バイロイト祝祭O (EMI 09026 68043 2)この超有名録音、何度聴いても返り討ち、というか、確かに盛り上がる演奏だとは思うのだが「無人島の一枚」等と持ち上げるほどかなぁ、...
音盤一行感想録(協奏曲)

ヴィヴァルディ 『四季』

ビオンディ(ヴァイオリン) エウローパ・ガランテ (OPUS111 OPS 912)艶のある美しい音色で歌いまくり、またとんでもないテンポや奏法で刺激しまくる『四季』。聴きたいききたいと思っていたが、ようやく。さいきん同じ組み合わせで『調和...
東越谷編集日記

編集日記(1998.10.22分)

むかしむかし合衆国にて、グールドとバーンスタインがブラームスの第一協奏曲で共演することになった際、指揮者とピアニストが演奏解釈で意見の一致をみないまま本番に突入したのだという。指揮者は異例ながら、演奏前に聴衆に向かって事情をスピーチし、理解...
音盤一行感想録(交響曲)

アーノルド 交響曲第1番、第5番

ハンドリー(指揮) ロイヤルPO (CONIFER 09026 68043 2)演奏は立派なのだが、音楽に対する編集者の共感が今ひとつなため、ピンとこないところが少し歯がゆい。どちらかというと第5番のほうが作品が洗練されていて面白かった。(...
音盤一行感想録(協奏曲)

ラヴェル ピアノ協奏曲ト長調他

ツィメルマン(ピアノ) ブーレーズ(指揮) クリーブランドO他 (DG 449 213-2)落ち着いたテンポで丁寧に取り組まれた演奏。ピアノも極めてデリケートな音色を用いて美しく歌い、ちっとも騒がしくならないのが素敵。二楽章がとりわけ素晴ら...
音盤一行感想録(交響曲)

マーラー(シェーンベルク編) 交響曲『大地の歌』

リグビー、ティアー(独唱) ウィグルワース(指揮) プレミア・アンサンブル (BMG 09026 68043 2)小編成オケ版だが、この編曲がなかなか良くできていて楽しめる。意外に音楽がやせず、織物のような書法が手に取るように分かる。演奏は...
東越谷編集日記

編集日記(1998.10.20分)

先週は久しぶりに演奏会に出かけた。昨年旗揚げ公演をした北欧アンサンブルの第二回定期演奏会。指揮は初回からの常任である中村ユリさん。例によってゲーゼ、グリーグといったスカンヂナヴィア方面の作曲家の作品でプログラムされていて、ビョルンソン、エン...
音盤一行感想録(協奏曲)

ティペット 二つの弦楽合奏のための協奏曲他

ティペット(指揮) スコティシュ・チェンバーO (VIRGIN 5 61326 2)オーソドックスな書法による音楽で、よくできているとは思うのだがインパクトはあまり無かった。演奏はよくこなれた仕上がり。最後に収められた『Dovのための歌集』...
音盤一行感想録(管弦楽曲)

ガーシュウィン『ラブソディ・イン・ブルー』他

マーシャル(指揮,ピアノ) オールボーSO (VIRGIN TOCE-9599)弾き振りのピアノが達者でなかなか聴かせる。ホントはきちんと弾けるのに、走り過ぎて少しもつれているのがご愛敬だが、ノリが良いのでミスに聴こえにくい。これでオケがも...