いやー、この本が出るとは思わなかった。『巨人のイタチョコの星のシステム』ラショウ著(毎日コミュニケーションズ刊 1,800円)。わたしはかつて、この連載が読みたいばかりに隔週刊の「MacFan」を買っていたし、財政的な事情からこの雑誌の購読をやめた後も、これと『電脳奥様』と『マックな人』は書店で欠かさず読んでいたのだった(^_^;)。
ラショウさんの制作したゲームと初めて遭遇したのは、確か『難しい本を読むと眠くなる』という作品のデモ版だった筈だ。この人を喰ったタイトルと、ゲームだか何だか訳の分からないソフトと、しみじみ流れる得体のしれない音楽とが創り出す、怪しい、いや別に怪しくはないのだが、一種異様な静けさが、後々ジワジワと効いてくるのだった。いまや書籍まで出版されて慶賀の至りだが、印税をたくさん稼いで、またコマーシャルベースに乗らないような訳の分からないモノを発表して、せっかくの蓄えを使い果たして欲しいものである、なんちゃって。イタチョコ・システム、ますますご活躍されんことを。
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