編集日記(1999.04.06分)

東越谷編集日記

 4月2日東京オペラシティでのBCJ『マタイ受難曲』公演はなかなか素晴らしかった(え、出張じゃなかったの?という声が一部方面から聞こえるが、いちおう我が家ではそういうことになっているので念のため(^_^;))。編集者はこの『マタイ』が苦手分野で、何度聴いても玉砕してしまうのだったが、今回は対訳と首っ引きで予習をしておいたのが効を奏したか、何とかおしまいまで緊張感を保って聴くことができた。やっぱりこの曲、ドイツ語が分かって聖書への理解もじゅうぶんでないと難しいのかなぁ、と実感した次第。
 演奏方面は、寺神戸、鈴木秀美を初めとする優れたソリストの音楽に感銘を受けた。とくに鈴木兄弟の息の合ったところは白眉とも感じた。アンサンブル全体も立派だったが、これからのさらなる成長に期待したいところ。
 声楽ではロビン・ブレイズの歌唱を真っ先に称えたい。ソプラノも曲が進むに従って充実していき、これも立派。日本人ではテナーの櫻田氏が素晴らしかった。福音史家は緊張しつつも熱演だったが、編集者は何故かトーキング・ヘッヅのギタリスト(何て名前だったっけ)を思い出したりしてしまった。ペーター・コーイはやや不調だったかも。
 それにしても、日本発でこれだけの演奏を実現してしまうのだから、先が大いに楽しみ。当面追いかけてみたい団体である。

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