この2日ほど、インバル指揮フランクフルト放送響によるマーラー全集を片端から聴いている。1,4,2,3番とつまみ聴きしたところでは、4番が凄い。ここまでやるか!というほど意匠を凝らしまくった出来上がりで、オケもさぞや疲れ果てたことと思う。譜面をみればいちいち納得、という世界なのかも知れないが、こちらもそうとう緊張を強いられ「天国的な美しさ」を感じるにはやや遠いものがあった。
立風書房から吹奏楽名曲紹介本が出た、とのウワサを耳にして紀伊国屋に出向くも、お目当てと思しき本は見つからず、かわりに『安原顕の乱聴日記』(音楽之友社)を入手。終電の車内でマーラーの3番を聴きながら読みふける。このひと、ルセのクープラン全集なんかもフォローしているし、昨年初夏のサロネン来日によるリゲティ・シリーズにも3日間足を運んでいる。ついでにアルディッティQの演奏会にもしっかり出かけるあたり、さすがはスーパーエディターと平伏。ただ演奏に対するコメントは、やや情報量不足かも。
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