編集日記(1999.12.23分)

東越谷編集日記

 ここ数日マイブーム的に聴き込んでいるのが、タルバガンというバンドの新譜『マイ・タイガ』。等々力政彦さんと嵯峨治彦さんの二人組ユニットで、馬頭琴やら口琴やらといった珍しい楽器を奏でながら、喉歌をうたう。喉歌というのをよく分かっていないのだが、一聴したところでは、ひと頃ずいぶん話題になったホーミーによく似ている。このCDを制作された田原洋朗さんに伺ったところでは、ホーミーがモンゴルの喉歌、という理解で良いのだそうだ。体内の骨を共鳴させて出す響きが何とも不思議。
 曲目はトゥヴァ語で歌われる「TAIGAM」の他、モンゴルのうた、内モンゴルのうた、そして木曽甚句などまで。五音音階をベースに、渋いこぶしを利かせた唄い回しは日本民謡に通じる何かを感じさせ、また口琴を用いたフレーズが中国の音楽を思わせる。何でもないようだが、どこかしみじみと聴き入ってしまう。というわけで、通勤電車のなかで繰り返し聴いているのである。
 タルバガンは何と!あがた森魚さんの新譜『日本少年2000系』にも登場しているのだそうだ。もともと自分もこのアルバムを手に入れるため、新宿タワーレコードへすっ飛んでいったのだが、この珍しいユニットの新譜を幸運にも発見できたので、ひとまず先に手に入れた次第。宜しければお試しあれ。

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