昼休み、例によって新宿TでCDを漁る。目当てのショスタコ14番(ブリテン指揮)やBCJのマタイ輸入盤は見当たらず、ひとしきり売場を散策。で、ショスタコのピアノ協奏曲1番のCDを二種取り上げ、やや逡巡。アンスネス独奏のは評判良いので欲しかったのだが、もう一枚のほうが、旧譜ながらやや興味を惹いたので、そちらを入手。独奏はアレクセーエフ。だが、興味の対象はトランペット・ソロ。その録音では、あのフィリップ・ジョーンズが独奏を受け持っているのだった。懐かしい。録音は1982年だか83年だかで、彼の引退の数年前だと思う。
その夜、残業の合間に近所の蕎麦屋で晩飯を食べているとき、何気なく眼を通した読売の夕刊で、フィリップ・ジョーンズの訃報を読んだ。 ....絶句。
帰宅の途上で、この録音を聴いた。もう20年も前の、あんなことやこんなことを取り留めもなく想い出す。
合掌。
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