編集日記(2000.06.27分)

東越谷編集日記

 6月は忙しかったんだか、そうでなかったんだか、今にしてみればよく分からないが、記事原稿やら取材やら企画書やらがいっぱいできているから、やはり忙しかったんだと思う(←言い訳)。札幌へも何度か営業に出かけたおかげで、7月から仕事を頂戴することができた。良い季節の北海道にしばらく通えるのはたいへん嬉しいのだが、足やら宿やらが無事確保できるかが心配。
 6月最後の週末はビデオ三昧。『スターウォーズ ファントム・メナス』と『ファイト・クラブ』。第一作(エピソードIV)をみたのは忘れもしない、1978年だからすでに20年以上前のこと。今度の作品で、あのワクワク感をもう一度味わえるか、と期待したが、いまいちだったか。特撮の異常な出来の良さはもはや完全に裏目。「当たり前」にみえてしまうのだ。『ベン・ハー』の戦車競争を思わせる場面も、もうきっと大セットと大量エキストラ無しで撮れるんだろうなぁ、などとたわいもない感慨にひたる。
 『ファイト・クラブ』はなかなか。このデイヴィッド・フィンチャー監督の作品は、じつは初めて。前作、前々作も評判が良かったから、才能あるんだろうなー。膨大な数の30秒ビデオクリップを畳みかけていくような、異常な集中力と迫力で、3時間分のストーリーを追った気分になる。エドワード・ノートンも初めてだが、じつにいい役者だ。ほかの作品も観てみたい。
 帰宅時のCDはクレンペラーの『復活』。4楽章の「原光」を淡々と、速めのテンポで進むのがやや意外。ソプラノのシュヴァルツコップはもう少し可憐な歌い方の方が好み。なにしろこの曲、編集者の原体験は高校生の時に何度も聴いたメータ=ヴィーン・フィルでのコトルバス(とアッバード=シカゴ響のネブレット)だからなぁ。

コメント

タイトルとURLをコピーしました