いや、さすがNHK、やってくれるもんである。小津安二郎作品、現存する37作品をぜんぶ、BS2にて放映するのだそうだ。すばらしい。しかし、これをどうやって記録しようか。我が家の映像記録ツールはとりあえず、旧式かつ普及機のVHSビデオしかない。配信だって某●●●社のケーブルテレビで、こいつはケーブルのくせにゴーストが入るという、訳の分からない映像品質を誇るメディアだ。とりあえずデジタルに切り替えるか。あっ、もしかしてBS2って12月から地上波に変わったりするんだっけ<<滅茶苦茶意味不明な誤解?? どうしよう、それにハードディスクレコーダもこの際欲しいな。って、誰の販売戦略に乗せられているのかなあ。 さいきん『監督小津安二郎入門 40のQ&A』(朝日文庫)を読んだが、とても面白かった。著者の貴田庄という方が、巨匠の生涯や作品など、たいへんな熱意と愛情を持って調べておられるのが印象的だ。小津が残したメモのなかには、東京界隈の料理店に関する寸評リストといったものもあるらしく、同じ著者の手によって書籍化されている(『小津安二郎 東京グルメ案内』)。まだ読んでいないが、ずいぶん前、勤めていた会社の向かいにあって時々足をはこんだ鰻屋「大江戸」なんかも出ているらしい。懐かしい。
コメント
今夜の「晩春」からですね。
原節子と笠智衆のおなじみの映画で,むかし3チャンネルで見た記憶があります。
体が大柄で,目鼻立ちのはっきりした原節子が,無理矢理に日本女性の典型的な姿勢や仕草に自分を押しこもうとするところがおもしろい―と昨夜ルミ姉がいっていました。
なるほど,女性の目の付け所はちがうものです。
なるほど、原節子に関する見方、とても面白いです。彼女は小津が好んだ欧米映画の女優に通じるインパクトを持ち合わせているように思えますが、映画のコンテキストからみれば、難しい立ち位置にいるのかもしれませんね。
本日の上映は、結局帰宅が間に合わず、ラストの数シーンを観るに留まったんでが、小津監督の様式美の極致ですね。笠智衆という俳優自身が、様式の一部と化しているようにも思えました。
もう3年間テレビのない生活で、ぜんぜん困っていないのですが、こういう特集があったというのを知ると、うーん、テレビ欲しい。。。と、ちょっと思ってしまいますね。
小津作品は、かつてビデオで4、5本観ました。どれもたいへん味わい深く、原節子さんもほんとうにお美しく、なんといっても言葉遣いがとても素敵。観終わった後には、すっかりソノ気にになって、「まあ、〜〜〜ですのよ」などと喋ったりしていたものです。(感化されやすい体質)
記載されている本2冊、面白そうですね。読んでみたいです。
けっきょくNHKのこの素晴らしい企画を、ワタシはあまり堪能できず(というか、殆ど観られなかった)しょげているのですが、ま、これからもきっとチャンスはあるでしょう。それにしてもせっかくの生誕100年(だったかな)記念企画だったのに、世間ではそれほど盛り上がった感じはなかったですねえ。