銀座で酒を飲む場合

東越谷編集日記

 Flamand大兄が綴る擬藤岡屋日記にて、銀座遊びのお話を読むことができる。話題の大元はClassicaの記事。どちらも興味深く読ませて戴いたが、いやあ、当方にはあまり縁の無いお話ではあった。
 そもそも酒を飲む店においては、酒とつまみと、共に飲む仲間との気のおけない会話以外に、何らの付加価値を見出し得ない性分(なんちゃって、気取りすぎ??)なもので、勘定書が異常に高額だったり、そもそも盆暮れの二度しかご請求を頂戴できない店には近寄らない、というか、怖くて近づけない。それでもときどき、銀座界隈にお勤めの広告関係の友人と飲んだりするときは、二次会なんぞで雑居ビルの何階だかに連れて行かれることもないではないが、割り勘にしても結構高額につくので、精神衛生上良くない。こういうお店のマスターから、eメールで来店のお誘いを受けたりすることもあるが、このへん、新時代のお作法だろうか。
 ただまあ、老舗のバーなんかには、若気の至りで飛び込んでみたことはあるなあ。「ルパン」とか「クール」とかがその類だが、今にして思えば、年端も行かない若造には到底似合わない場所なのであって、赤面の至りである。それでもクールの名バーテンダー、古川さんは、この若造にも丁寧に声をかけて下さったりするのだった。お元気でおいでだろうか。
 その類の店以外では、当方にとっての銀座はやはり、ビアホールであろうか。さいきんはめっきり出かけなくなったが、ピルゼンあたりが好みで、ひと頃は通ったものだ。いまはすっかり日本酒党なので、旨い地酒を飲ませる酒場を探したい。

コメント

  1. カラオケ亡国論

     新・東越谷通信に「銀座で酒を飲む場合」という話が披露されている。遡ると擬藤岡屋日記の「銀座の雀?」、CLASSICAの「文壇」と続くのだが。  で、当方は銀座と言ってギ..

  2. Flamand より:

    トラックバック、ありがとうございました。
    いや、iioさんの文章があまりに達者だったので、ついつい調子に乗って・・・。
    確かに、あの価値観というのは非常に特殊でしょうね。
    実際のところ、ホントにあの価値観に納得づくて飲みに通っているヒトが何人いるやら?
    クールは昨年11月19日(古川さんの誕生日とか)に閉店したそうです。
    ピルゼンも交詢社ビル建て直しのため、2001年9月に閉店しました。
    変わらないようでも、結構変わってますね、銀座も。

  3. コメント多謝です。クール、ピルゼンは閉店でしたか。嗚呼。そろそろもう一度、クールに出かけても良い年格好になったかなあ、なんて思っていたのですが。でも古川緑郎さんも大正5年のお生まれらしいので、はや米寿といったところなのでしょうね。いつまでもお元気でと願うものです。

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