プロジェクトX

東越谷編集日記

 NHKの超有名番組『プロジェクトX』、滅多に観ないのだが、今朝たまたまニュースに続く予告が放映されていて、今夜はできることなら見逃したくない、と思っていた。
 で、幸運にも一通り視聴できた。タイトルは『「100万座席への苦闘」〜みどりの窓口・世界初 鉄道システム〜』、これは日立製作所が旧国鉄と創り上げた、みどりの窓口向け座席指定システム “MARS” の開発秘話である。
 いや、一通り観終えて、感動してしまったと言わざるを得ない。ここにはシステム開発にまつわる、プロジェクト運営管理のエッセンスが詰まっている。とりわけ、当時国鉄の職員であった尾関雅則氏の的確な洞察と対応が素晴らしい。この方は後に、MARSの開発を受託した日立製作所に転じ、OAシステムの事業化・拡販に尽力されており、確か情報処理学会の会長も歴任されたと記憶する。
 日本における情報処理システムの黎明期に、このようなドラマがあったことを、関係者は再度振り返り、肝に銘ずることが必要であろう、などとつい偉そうなコトを書き連ねてしまいたい衝動にかられるが、なに、まずは自らの戒めとするところから始めたいものではある。

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