内田樹著『「おじさん」的思考』(晶文社)を読んだ。
内田氏は自らのWebページに次々と原稿を書き続け、晶文社の編集の方がそれをこの本に編んだのだという。すごいなあ。誰に頼まれるでもなく、苦もなく文章を紡いでしまえるのは、日頃の思索の積み上げと、並みならぬ表現意欲の為せる技なんだろうなあ。
『疲れすぎて眠れぬ夜のために』よりも、ぐっと面白い感じがしたのだが、もともとWebサイトという、特段の制約のないところで自由に書かれた原稿である故なのかな。にしても、装丁があまりに凄いものだから、電車のなかでおもむろに読み始める際、多少の気恥ずかしさがあった。ま、当方もじゅうぶん「おじさん」だから良いともいえるが....
コメント
『「おじさん」的思考』、『疲れすぎて眠れぬ夜のために』ともに名著だと思います。僕は後者のほうが断然おもしろく、実際にためになりました。あ、これは「未熟者に説教をする」本だからか。
「おじさん」的のほうが、広い世界を扱った本で、わりと思い切りがいいというか、防御的ではない分、刺激的だったような記憶があります。
これまた随分、気をそそられるタイトルですね。いったいどんなことが書いてある本なんですか?
ぼくは「ためらいの倫理学」も刺激的でした。
「おじさん」的〜は読んでませんが、
あれを作った安藤という編集者の人の本はよく買います。
「自分の仕事をつくる」とか。
「ためらいの倫理学」もおもしろかったです。これだけですよね、文庫で読めるのは。
「疲れすぎて……」は、あまりに目ウロコでワタシは読後にもう一度頭から読み直したですよ。
新刊「街場の現代思想」が出てるようなんですが、近くの大型書店で見つかりません……。
miuさんへ、どんな本かというと「こつこつ働き、家庭を大事にし、正義を信じ、民主主義を守る…いまや風前の灯と化した「正しいおじさんの常識」擁護のために、いま一人の論客が立ち上がった」ということだそうです(amazon紹介より引用)。
これまで「ためらい」「疲れすぎて」「おじさん的」と読みついで来て、どれも気に入っています。なかで一冊といえば、今のところは「おじさん的」かなあ。
あ、『寝ながら学べる構造主義』も読んだな。
それは是非とも読んでみたいです。『おじさん的思考』
秋になって落ち着いたら図書館に行ってみます。
もっか、非常に珍しいことに、
スウェーデン語の翻訳仕事というのに追われていまして、
まるで高3の夏のような、不規則生活。
始めたばかりの不馴れな仕事で、やたらに時間がかかるのです。
只今、ちょっと飽きたので、遊んでいるところ。
もう少しがんばってから、ひと眠りする予定。
そしてまた、続きをがんばります。
ふぅ。。。
追伸。
“自らのWebページに次々と原稿を書き続け”
というところにも、大変こころ惹かれました。
わたしも自分のHPをつくりたいと思っています。
恐竜並みの機械音痴なのですが。