コストコという業態

東越谷編集日記

 ここ数週というもの、我が家でちょっとしたブームになっているのが、コストコというショップへ買い物に出かけること。なにしろ、とくに重要な目的がなくても、つい週末になると行ってしまうのだ、この店に。
 もともと10数年前に米国で始まった「ホールセールクラブ」という業態の店なのだろうと思う。4千円ほどの年会費を払って会員になり、現金(一部のクレジットカードも使用可)で買い物をする。取扱商品は食料品、日用品から家具、電化製品、眼鏡などまで幅広いが、特筆すべきはとにかく各商品のボリュームが凄いこと。
 入り口で、戦車のように巨大なショッピングカートを渡される。なにかの冗談と最初は思ったが、店内ではこの戦車が膨大な戦利品を積み上げ、所狭しと行き交っている。戦利品の内容はと言えば、オレンジジュース1リットル×12パック、とか、トイレットペーパー48ロールパック、とか。バターロールが36ケ入った袋をぶら下げているお客さんも多い。
 これだけの量をまとめ買いしているうちに、何やらぼんやりと至福の境地に到ってしまうのは何故だろう(失笑)。少し冷静になって我が身を振り返ると、そこには合衆国のあまり豊かでなさそうな片田舎で、一週間分の買い物をクルマに詰め込む中産階級と同一化している自分がいた。気分はすっかりアメリカンである(ホントか?)。
 探し当てたお宝の数々をカートに載せ、レジにたどり着いて決済しようとして大抵後悔する。集計結果が軽く万円単位になってしまうのだ。コンシューマー向けの、しかも激安の商品を買い込んで、この客単価だ。多くの欧米流通業者が日本進出に失敗するなか、勝ち残るコストコの、そのヒミツはどのへんにあるのだろう??

コメント

  1. 買う、というか、モノを取得するのが楽しいんだと思います。で、どんどん、いってしまう。。。
    一瞬笑いましたが、自分がCD屋に行ったときのことを重ね合わせると、まったく自然な行動だと理解されます。

  2. ああ、そうか! CD屋での購買行動を思い起こせば良かったのか。さいきん流行の格安ボックスセットを一気買いするようなものだと。
    現象は理解できたが、問題は解決してないかも(^^;)。

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