編集日記(1999.06.15分)

東越谷編集日記

 来日中のフィンランド放送交響楽団の演奏会を6/03に聴いた。演目はレオノーレの二番序曲に、グリーグのピアノ協奏曲、そしてシベリウスの二番交響曲。指揮者がサラステ、ソリストはプレトニョフ。
 で、このプレトニョフが素晴らしかったのである。40歳台前半とは思えない、老成した演奏と云えなくもなかったのだが、ソロでの透明で深みのある音色や、オケに上手に合わせていくアンサンブルの見事さ等々、聴きどころ満載。サントリーホールのバックステージ席だったのでバランスはいまいち分からなかったが、編集者には絶妙と聴こえた。サラステもオケも、このピアニストではかたなしの感あり。
 で、例のスタインウェイ社協賛による20世紀のピアニスト・シリーズから、プレトニョフを入手して聴いてみる。オール・チャイコフスキー・プロで、しかも胡桃割り等のバレエ曲の自作アレンジまで入ってる。彼が指揮者になりたかった気持ちが、グリーグでの演奏とこのCDとでよく分かるような気がした。

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