編集日記(1999.07.02分)

東越谷編集日記

 7月1日夕、六本木俳優座で鴻上ネットワーク『ものがたり降る夜』を観る。芝居もずいぶん久しぶり。鴻上さんの芝居はもはやぜんぜんチケットが取れないと思い込み、はなから意識していなかったのだが「まだチケットがあるぞ」とのメールが届いたのできゅうに思い立って出かけたもの。
 第三舞台公演ではなく、ワークショップ等を通じて発掘した若手を中心に構成したメンバーに、書き下ろし台本。で、じつに10数年ぶりじゃないかと思うのだが、鴻上さん自ら役者として登場。考えてみると第三舞台を初めて観てから、かれこれ15年くらいたっているものなぁ。役者全員入れ替わっていてもちっとも不思議ぢゃないのだが、大高、小須田、長野といったレギュラーの面々が出てこないのもちょっと違和感。
 書き下ろしの台本は、うーむ、ちょっと感心しないのだった。「ものがたり」というテーマもいささか旧い気が。で、もう一ひねり欲しいところ。例えば「ものがたりを求める自分自身に気がつき、そこから飛翔する」というのも、やっぱりものがたりなんだ、とか。
 チケがじつに5,500円。プログラムが1,000円。かなり台所は苦しい様子なのだが、やっぱり一寸高価いと思うぞ。鴻上さんがやたらに「若手を育てる」だのと書くのも気になる。何だかんだと悪口を書いても、やっぱり走り続けてること自体が凄いのだから、ますます意欲的に頑張って欲しいもの。で、第三舞台もまだまだ観たいぞ。

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