編集日記(1999.07.22分)

東越谷編集日記

 ClaのBroken Radioで、本欄に関するコメントを頂戴した。お題は一昨日の『皇帝』。リンクまで張って戴き大感謝。
 もともと、Claで4月頃にこの音盤に言及されたのを読んでいて、気になってはいた。で、今回機会を得て聴くことができたのだけど、編集者なりに感想を書いてみると、だいたいこんな感じ。
 ....まず、冒頭のカデンツァでの絢爛たるピアニズムに眼も眩む。もとよりジミな『皇帝』など願い下げなんだけど、ここでの演奏はうわべだけの華麗さに留まらない、充実した響きで素晴らしい。オケもじゅうぶん身の詰まった果実を思わせる、味わい豊かな音楽を聴かせる。大きな流れを形づくるいっぽうで、ディーテイルに絶妙のニュアンスを与えるのは指揮者の功績か。80代後半の指揮者がここまで素晴らしい、弛緩のない制御を実現できるのも驚異の一語。そしてもちろん、両者のアンサンブルも活き活きとしていて見事....
 ただ、あえて言えば、国内盤の解説にはがっかり。ふだんは輸入盤ばかり聴いているので、ライナーノーツもあまり読まない(失笑)のだが、こんな機会に眺めてみると、この文章のために余分にお金を払って国内盤を買う気には、やっぱりなれないのだった。
 それにしても、うーむ、村上四方って聞いた名前だとは思っていたが、そういうことだったか(超謎)。

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