編集日記(1999.08.05分)

東越谷編集日記

 いやー、関東地方は連日の猛暑。強烈な日射しがいかにも夏らしくて良いと仰る方もいるが、編集者的にはしなびた青菜に赤穂の塩16トンというか、もはやモーローとしてまともに思考することすらできず(いつもと変わらないって?)。で、更新意欲も極度に低迷していたのだが、フト気付くとトップページのアクセスカウンタも暑さのせいかブチ壊れている(^_^;)。おかしい。サーバはカリフォルニアにある筈だが。
 まめにアクセス状況を把握するタイプではないので、アクセス数もいい加減に直してしまった。事実とかけ離れている場合はどうかご容赦。
 さいきん、Sibeliusという名のノーテーションソフト(楽譜作成ソフト)を試す機会に恵まれた。これまでなかなかチャンスがなくて、斯界のデファクト・スタンダードとも言われるFinaleなどを初め、この類のソフトについてはまったく未体験だったのだ。
 Sibeliusはここへきて強力に売り出している英国製のソフトで、Webサイトから資料請求するとすかさずCD-ROMつきのパンフレットを送ってきてくれたし、トライアル版もダウンロードできる。で、Mac版を触ってみたのだが....これは面白かった。なにしろワープロ感覚でどんどんスコアが書けるし、書いた譜面で音を鳴らしてみることも可能。いまいち使い方が分からないところもあるのだが、スコアからパート譜を生成するなどということは当然できるだろうし、移調記譜も簡単に違いない。専門家の方に伺うと、現時点ではまだまだFinaleが優勢とのことだが、編集者のレベルではたぶんこれで十分なのではないか。
 思えば15年ほど前(^_^;)、編集者がとある吹奏楽団で活動していた頃、しばしばいい加減な編曲を手がけてスコアを書いたりしたものだが、この作業がたいへんだったのだ。市販の写譜ペンのペン先を削る(小さい音符の記譜を容易にするため)ことから始まって、完成したスコアをコピーし、一段毎にカッターで短冊状に切って、パート毎に別の台紙に貼り付けてパート譜を作るまでの手間暇は、もう泣けてくるのであった。おまけに演奏者からは記譜ミスを指摘され、汚くて読めないと怒られる。
 それが、今ではアマチュアが自らオケのスコアなんかをパソコンで制作し、パート譜まで印刷譜に負けない品質で演奏者に配ることができる。月並みだが、便利な世の中になったものである。思わずこのソフトを買って、作曲でもやらかそうかと無謀なことを思い立ったが、そんな気にさせてくれるだけでもめっけものだ。しかし、どこにそんな時間があるのか、という不安もあることはあるのだが(^_^;)。

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