危機の構造

東越谷積読斜読

 先月初め、宮台真司、宮崎 哲弥共著になる『ニッポン問題。 M2:2』を読んだ。月刊誌サイゾーだかどこだかで連載している対談シリーズで、すでに『M2われらの時代に』という既刊がある。前著同様、語り口の気軽さと内容のハードさの両方を味わえるもの。関連文献を読んでみたい、という動機付けにもなった。
 で、この本がきっかけで小室直樹のデビュー作?『危機の構造』を読む気になったのだけど、中公文庫に所収のこのタイトル、在庫切れなのだな。自宅近くの公共図書館でようやく手に入れ、読み進めている最中で、なかなか面白い。初出は1970年代前半であるにも関わらず、提示されている分析枠組みは、オウムの出現くらいまで予言しているように思える。さいきん「モデル・リテラシー」なんて言い方をする向きもあるが、この観点からも大いに参考になると思う。
参考:『ニッポン問題。 M2:2』
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