カラヤンの東京ライブ

東越谷編集日記

 東京・普門館で四半世紀も前に行われた、カラヤン=ベルリン・フィルハーモニーの演奏会ライブが、DGレーベル日本限定とかで出るらしい。で、普門館ってどこよ、という声を耳にするのだが、そうだよなあ。このホール知ってる人って、一部の吹奏楽関係者か、このカラヤン演奏会を聴いた人か、さもなきゃホールのオーナーだかスポンサーだかの宗教関係の方くらいだろうと思う。
 で、実は編集者は、たぶん1977年頃にカラヤン=BPOの来日公演を、この普門館で聴いているのだ(自慢げ)。5夜でベートーヴェンの全交響曲を演奏したはずで、そのうち1,3,4,7を聴いた、気がする。高校の音楽の先生のチケ斡旋で、クラブの連中と押しかけたんだが、永福町の大勝軒で大盛りラーメンを食べてから行ったこと、A席なのに自席からステージまでがやたらに遠く、霞んでみえる御大のバトンと、出てくる音楽とがずいぶんずれているような気がしたことばかり、記憶に残っているのだった。ちなみに、ライブCDは1979年のものだそうだ。

コメント

  1. beeswing より:

    そのときの普門館、なぜか僕も行ってて、第九聴いたんだよなあ。そういやあのチケット、実から譲り受けたような気がする。12000円のところを6千円でいいと言われて、親にねだったはず。1977年だったのでは? シンバルの音色があまりにきれいなのと、ホルンやフルートが、ふだん学校で聴いているのと同じ楽器とは思えない夢のような音だったのは覚えているが、演奏そのものはさっぱりしすぎで感動はしなかった。

  2.  このホール、まだ東京に日比谷公会堂か東京文化会館かNHKホールくらいしかなかった時代の話なんだけど、とにかくキャパがでかくて(5000人くらい??)、「A席なのに、何で指揮者がこんなに遠いの?」という印象が強かったね。
     演奏の印象は殆ど残ってなくて、じつは1,3,4,7番のなかでよく聴いたことがあるのは3番くらいだったから。いやあ、隔世の感がありますけどね。

  3. 某党首k より:

    普門館に行ったことは一度しかなくて,それは小澤・BSOの来日公演だった。プログラムはゼルキン(ルドルフのほうね)のピアノ協奏曲1番と交響曲第3番だったが,たしかピアノ協奏曲のほうが後半のメインプロだったように記憶している。
    BSOの音の美しさ(特に弦楽)とダイナミックなゼルキンの演奏(フィナーレでは椅子の上で飛び跳ねていた)については克明に覚えている。あれはたしか70年代の終わり頃のことだったか。

  4. そうですか、BSOも普門館でコンサートしてたんですね。BSOの実演というと、ワタシの場合、たぶんもう数年後、東京文化会館でのマーラー3番の記憶が鮮明ですねえ。
     さすがに東京もこれだけホールが増えた現在では、普門館の需要も減ったんだと思うんですが、さいきんは某吹奏楽団以外の音楽公演はあるんでしょうかね。

  5. 某党首k より:

    うっかり誰の交響曲で誰のピアノ協奏曲なのかを書き落としてしまった。話の流れからしてベートヴェンと思われるだろうが、実はどちらもブラームスなのだ。ベートーヴェンではさすがにエロイカを前にもっていくわけにはいくまい。

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