愛読する斉諧生音盤志に、さそうあきら著『神童』のご紹介があり、これは読まずばなるまい、と帰宅時に会社近所の書店に寄ったが、残念ながら在庫はなかった。で、しばらく店内をうろうろした結果、幸村誠著『プラネテス』4(講談社)を購入。この傑作も当・第4巻でいったん中締めとはなったものの、読後感の充実ぶりは素晴らしい。キャラクターの深彫りもさることながら、とにかく絵がきれい。じつに丁寧な仕事ぶりだ。こういう作品も他のあれやこれやと一緒に、一枚幾らで描かせてるんだろうなあ、と思うと、思わず出版社に対して一言申し述べたくなるような気になるのだが。
作品中には、音楽絡みのエピソードはあまり無い。が、サッチモの『この素晴らしき世界』なんかが巧く使われている。この曲、テリー・ギリアム『12モンキーズ』でもじつにいい味付けになっている。誰でも簡単に使えそうな曲なのだが、じっさいには有名すぎて難しいのだろうなあ。
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