だいぶ以前に友人が紹介してくれた、伊藤たかみ著『ミカ!』が文春文庫に入ったのをみつけ、ようやく入手(左の写真は単行本(理論社)版のもの)。CLASSICAで『「青春小説」のさらに一歩前、「中高生小説」の傑作』と絶賛されたのが 綿矢りさ著『蹴りたい背中』(河出書房新社)とすれば、こちらは「小学生小説」とでもいうべきか。ミカと双子の弟、ユウスケの目線で語られる六年生の生活、学校、家族、友情、レンアイ。あの頃、世界はこんなふうな見え方をしていたっけなあ、なんて気持ちにさせられるが、じつに巧みに計算された作者の力量のなせる技だ。もちろん、オトナが読んでもじゅうぶんに楽しめるが、試しに四年生の娘に与えてみると「マンガよりも面白い!」と読みふけっていた。
コメント
む、これは知りませんでした。今度、本屋さんでチェックせねばっ!
iioさんのチェック結果、楽しみに致しております(_ _)。