音盤一行感想録(交響曲)

音盤一行感想録(交響曲)

ショスタコーヴィチ 交響曲第5番

大野和士(指揮) シュターツカペレ・カールスルーエ (ANTES BM-CD 31.9112) 編集者期待度高の大野指揮による「革命」はしかし、???。冒頭から「何故」そのような表情付けが。その後の音楽の運びとの関連性もいま一つ曖昧。終楽章...
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シベリウス 交響曲第2番

ベルグルンド(指揮) ヨーロッパ室内O (FINLANDIA 3984-23389-2) 指揮者三度目の全集から。ライヴの表記は見あたらないが、一発録りみたいな傷も。しかし楽団の基本性能は高く、クライマックスに向けての盛り上げが凄い。指揮者...
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ブルックナー 交響曲第4番

サロネン(指揮) ロサンジェルスPO (SONY SK 63301) 全体に精密・丁寧なつくり。とくに弱音の制御は極めてデリケートで、フランス音楽か何かを扱っているよう。編集者の知るブルックナー演奏の枠組みからはあまりにも逸脱しており、新鮮...
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マーラー 交響曲第9番他

ラトル(指揮) ヴィーンPO (EMI 5 56585 2) 1993年、VPOとのライブ。98年6月のCBSOとの来日公演で聴かせた、細部まで徹底的に制御し切った7番とはひと味違い、さすがに海千山千のVPO。しかし、ラトルのこだわりとVP...
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ブラームス 交響曲第2番、第4番

ミュンシュ(指揮) ボストンSO (BMG BVCC-7910) ミュンシュの芸風は一貫している。余分なアゴーギクは一切とっぱらって、ひたすらゴールに向かって盛り上げる。フレーズをすぱすぱと切り落としていくのは賛否両論か。歌おうにも歌えない...
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ウォルトン 交響曲第1番他

ラトル(指揮) バーミンガム市SO (EMI 5 56592 2) アンサンブルの精巧さと深い陰影が魅力的な演奏。この曲ではダニエルの、オケ共々まじめで正攻法の演奏が印象に残っているが、こちらもさらに彫りの深い、味わいのある音楽にまとめられ...
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ショスタコーヴィチ 交響曲第8番

ムラヴィンスキィ(指揮) レニングラードO (PHILIPS 422 442-2) レニングラードでのライヴとだけクレジットされている、謎の「VIRTUOSO」シリーズの一枚。ムラヴィンの録音としては、音質は十分満足できるもの。演奏は例によ...
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ブラームス 交響曲第3番

ヴァント(指揮) ベルリンPO (BMG 09026 68888 2) 噂の二枚組(ブラームス#1-3収録)をバーゲンで買って聴いてみた。3番は曲が苦手なこともあってあまり期待せずに聴き始めたが、これが大当たり。なるほど、これならば確かにブ...
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ショスタコーヴィチ 交響曲第4番 他

プレヴィン(指揮) シカゴSO. (EMI 5 72658 2) この曲はほんとうに難しい。ちょっと油断していると直ぐとんでもないところへ連れて行かれてしまう気がする。プレヴィンとショスタコって不思議に相性が良いように感じるところはあるのだ...
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ヴォーン=ウィリアムス 交響曲第5番

ノリントン(指揮) ロンドンPO (DECCA 458 357-2) まず、ジャケ絵にあっと驚く。抜けるような青空とくっきり彩られた田園風景。そして5番の1楽章は低弦の響きも明快に縁取られた、曖昧さのない演奏。編集者としては、どちらかという...