音盤一行感想録(交響曲)

音盤一行感想録(交響曲)

ブラームス 交響曲第2番

クリヴィヌ(指揮) バンベルクSO (DENON CO 78956→8) しっかりした歩みの良い演奏で、各声部も明瞭に聴き取れるし、アンサンブルもていねい。終楽章がやたら快テンポで始まり、だんだんあるべきところに落ち着いていくのがご愛敬か。...
音盤一行感想録(交響曲)

シベリウス 交響曲第5番

ベルグルンド(指揮) ヘルシンキPO (英EMI 5 68646 2) これ見よがしなところが無く、おおらかで豊かな演奏。おなじ組み合わせで6-7番も聴いたが、素晴らしい。誇り高さのような印象さえ受けて、とりあえずシベリウスの5番は当面これ...
音盤一行感想録(交響曲)

ブラームス 交響曲第2番

カラヤン(指揮) ベルリンPO (DG 453 097-2) 巨匠の特質が裏目に出たなぁ、という演奏。全体にオケをよく鳴らしつつ「ここが旋律ですよ」と声部を浮き上がらせるが、どうもブラームスらしくないし、何しろ音楽がどんどん流れていってしま...
音盤一行感想録(交響曲)

マーラー 交響曲第4番

シュヴァルツコプフ(独唱)、クレンペラー(指揮) フィルハーモニアO (東芝EMI TOCE1510) さいきんあれこれ聴き、けっこう編集者とは相性悪いか、と思われたクレンペラーの録音のなかでは最上。思いの外ごつごつせず、ゆったりめの足取り...
音盤一行感想録(交響曲)

R.シュトラウス アルプス交響曲

ベーム(指揮) シュターツカペレ・ドレースデン (DG 447 454-2) 多少録音が古く、オケの響きは想像で補うしかないところがあるものの、余分な化粧を排した壮年期のベームらしいアルペン。併録のティルが結構いけてる。(★★★)
音盤一行感想録(交響曲)

チャイコフスキー 交響曲第5番、第6番

チェリビダッケ(指揮) ミュンヒェンPO (独EMI 5 56522 2, 5 56523 2) これはチャイコフスキーではなく、完全にチェリビダッケの音楽。数十小節にわたって息の長いクレッシェンドとアッチェレランドをかけ、大きなクライマッ...
音盤一行感想録(交響曲)

マーラー『大地の歌』

トルボルク、クルマン(独唱) ワルター(指揮) ヴィーンPO (DUTTON CDEA 5014) ワルターの大地の歌、フェリアー、パツァーク独唱のDECCA盤も素晴らしいが、このEMI(だったかな)盤を今回初めて聴いて、とても感動した。大...
音盤一行感想録(交響曲)

ステンハンマル 交響曲第2番

スンドクヴィスト(指揮) ロヤル・スコティシュ・ナショナルO (NAXOS 8.553888) これは残念ながら、つまらなかった。作曲家になんの予備知識も無いが、音楽は民謡素材か何かをあれこれと用いているものの、展開に乏しいためこちらの緊張...
音盤一行感想録(交響曲)

ブラームス 交響曲第2番

アルノンクール(指揮) ベルリンPO (TELDEC 0630-13136-2) 全集からの一枚。アクセントやフレージングに刺激的なところはなく、やや肩すかしをくらった印象。総譜を見ながら聴いたりすれば学ぶところも多いのかも知れないが......
音盤一行感想録(交響曲)

シベリウス 交響曲全集

マゼール(指揮) ヴィーンPO (DECCA 430 778-2) 2番から聴き始めたら、異様にノイズが目立ってがっかりしたのだが、他の曲はそうでもなくて一安心。指揮者はオケを相手にやりたい放題、ぎょっとするような表情を付けたりするのは例の...