音盤一行感想録(交響曲)

音盤一行感想録(交響曲)

ルーセル 交響曲第1-4番

デュトワ(指揮) フランス国立O (ERATO 3984-21090-2) 演奏は明快ですっきりした良いものと思うのだが、曲になじみが少ないためか印象は薄かった。3、4番に進むに従って書法は手堅くなり、比較的わかり易くもなるが、これが交響曲...
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モーツァルト 交響曲第25,28,29番

チョン(指揮) ノーザン・シンフォニア・オブ・イングランド(英ASV CD QS 6009) 当コーナーでモーツァルトを扱う機会はたぶん少ないと思う(^_^;)。さいきんの演奏はある程度、この作曲家に関する研究の成果を反映していると思うので...
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エルガー 交響曲第2番

トムソン(指揮) ロンドンPO (CONIFER CLASS 7002) ゴージャスな響きで聴かせるエルガー。奇を衒ったところは無く、といって妙に畏まっているわけでも、ムキになっているわけでもないのが良い感じ。総じて余裕あり気で、おっとりし...
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ウォルトン 交響曲第1番

ダニエル(指揮) イングリッシュ・ノーザン・フィルハーモニア (NAXOS 8.553180) こ、これは素晴らしい! 細部まで丁寧、しかも全体は十分に活力ある演奏で、演奏者一人一人に気合いの入ったセッションであることがうかがえる。こういう...
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マーラー『大地の歌』

マイヤー、イェルザレム(独唱) バレンボイム(指揮) シカゴSO (ERATO 2292-45624-2) この曲、これまでお気に入りの演奏になかなか出会えず、モノラルのワルター=VPOのデッカ録音ばかりを聴いてきた。が、当面は満足して聴け...
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マーラー 交響曲第6番

バルビローリ(指揮) ニュー・フィルハーモニアO (英EMI 5 69349 2) こちらも極端に遅く、低弦の刻みが不気味で恐ろしい第一楽章。だが丁寧な演奏なので遅さが消化不良につながっていない。譜面に照らして妥当性を云々するとどう評価され...
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ハンソン 交響曲第2番

スラトキン(指揮) セントルイスSO (東芝EMI CE33-5262) 良い演奏だとは思うが、曲自体が楽天的というか単純というか、あまり共感できないので星二つ。編集者は同じ作曲家の『ディエス・ナタリス』が大好きなのだが....(★★)
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ブラームス 交響曲第4番

C.クライバー(指揮) ヴィーンPO (DG 457 706-2) カルロスのブラームスは4番よりも2番の方がきっと向いている気がするのだけれど。この演奏も高カロリーな演奏でワクワクするが、終楽章などもう少し枯れた味わいも欲しいような。もっ...
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エルガー 交響曲第2番

メニューイン(指揮) ロイヤルPO (VIRGIN 5 61430 2) エルガー聴き比べに追加。シノポリ盤へ星四つはオマケ気味だが、この演奏はとりあえず文句なし。基本的にはプレヴィン盤路線だが、速めのテンポ設定で活き活きと演奏される。こと...
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マーラー 交響曲第9番

ブーレーズ(指揮) シカゴSO (DG 457 581-2) とにかく多数派のマーラー演奏にみられる「ため」とか「間合い」といった演出は皆無。これだけ徹底しても概ね成功したのは作曲者の勝利。もっともこうゆう演奏をヨイ、と達観できるまでには時...