音盤一行感想録(管弦楽曲)

音盤一行感想録(管弦楽曲)

ラヴェル『ボレロ』『ラ・ヴァルス』他

ミュンシュ(指揮) ボストンSO (BMG BVCC-7926) 先入観に反してがっかりなラヴェル。ボレロではあまりにも雰囲気に乏しく、装飾を無理にひっぺがしたような。ラ・ヴァルスも初め丁寧なつくりでニュアンスにも富んでいるが、次第に激情に...
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ドビュッシィ『海』『イベリア』他

ミュンシュ(指揮) ボストンSO (BMG BVCC-7925) 決して悪くない演奏だとは思うのだが、盛り上がるところでやや行き過ぎるきらいがあるような、高カロリーな『海』。オケの艶っぽさがいまいち。(★★★)
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ドビュッシィ『海』『夜想曲』『牧神の午後』他

マルティノン(指揮) リヨン歌劇場O. (EMI 5 72667 2) 人にあげたり、行方不明になったり、で何度も買い直したCD。70年代EMI音盤の仏系作品には宝物が多く、マルティノンが遺した数多くの録音も含まれる。今回改めて聴いた感想は...
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ミヨー『屋根の上の牛』『世界の創造』他

ナガノ(指揮) リヨン歌劇場O. (ERATO 3984 22332 2) こういう音楽をオーケストラでセンス良くやるのは難しいと思う。ナガノは洗い立ての木綿みたいにさっぱりと演奏して、それはそれで悪くないが、気の利いたノリや色気には若干乏...
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ドビュッシィ『海』、『映像』他

サロネン(指揮) ロサンジェルスPO (SONY SK 62599) これは快演。サロネンは『夜想曲』のときも、ブーレーズの新盤より徹底したスコアへのこだわりを示していたけれど、その時感じた僅かなぎこちなさが無くなり、肩の力が抜けて、清潔で...
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ビゼー『アルルの女』、シャブリエ『スペイン』他

ビーチャム(指揮) ロンドンPO (DUTTON CDEA5017) 1936-1940年の録音だがDUTTONのリマスターって凄い(他のはあまり知らないので本当は何とも言えないが)。御大の演奏は風格と遊び心が同居しているような、不思議な魅...
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グレンジャー『リンカシァの花束』他

レイニシュ、ランデル(指揮) 王立ノーザン音楽大学ウィンド・オーケストラ (CHANDOS CHAN 9549) CHANDOSのグレンジャー・エディション第4巻は吹奏楽集。民謡に採譜した作品を中心にした楽しい音楽。『リンカシァの花束』は大...
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プロコフィエフ『ロメオとジュリエット』全曲

マゼール(指揮) クリーブランドO (DECCA 452 970-2) 考えてみるとこの曲、全曲聴くのは初めて。音だけだとこれほどつまらないとは思わなかった。オケはさすがに上手いのだが。ほんとは星一つにしようかと思ったが、ところどころ異常な...
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レスピーギ『ローマの噴水』『ローマの松』他

カラヤン(指揮) ベルリンPO (DG 449 724-2) 流れるように歌われるレスピーギはいかにもカラヤン流で「ジャニコロの松」での茫洋とした演奏が美しい。かつて大阪公演がテレビ放映されたとき、この部分でのカラヤンのバトン・テクニックに...
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R.シュトラウス『英雄の生涯』

バルビローリ(指揮) ロンドンSO (英EMI 5 69349 2) 遅めのテンポで堂々とした英雄だが、やや荒削りで表情も乏しい。あまり面白くないと思いながら聴いていたら、英雄の業績のあたりから味わいが出てきた。ただ全体としてはもう少し上手...