音盤一行感想録(室内楽・器楽)

モーラン 弦楽四重奏曲・三重奏曲集

マッジーニ弦楽四重奏団 (NAXOS 8.554079) アイルランド民謡に取材したと思われる、牧歌的なメロディが次々につづられていく。薄曇りの午後、お茶に田舎風のクッキーかスコーンでもいただきながら、なだらかな傾斜の続く丘をぼんやりと眺め...
東越谷編集日記

編集日記(1998.07.09分)

東京新宿の伊勢丹美術館で、オーストリアの芸術家フンデルトヴァッサーの展覧会をやっている(今月末くらいまで)。ヴィーンでフンデルトヴァッサー・ハウスを見学して以来、結構気に入っているひとなので、ぜひ観にいきたいと思っている。  作品の絵画の隅...
音盤一行感想録(室内楽・器楽)

スカルラッティ チェンバロのためのソナタ集

ルセ(チェンバロ) (DECCA 458 165-2) 比較するほど曲に知識が無いのでなんとも云えないのだが、割合濃いめの味付けで緩急自在に遊んでいるみたい。「華麗」より「豪華」という語感が似合いそうな演奏。(★★★)
音盤一行感想録(交響曲)

マーラー 交響曲第9番他

ラトル(指揮) ヴィーンPO (EMI 5 56585 2) 1993年、VPOとのライブ。98年6月のCBSOとの来日公演で聴かせた、細部まで徹底的に制御し切った7番とはひと味違い、さすがに海千山千のVPO。しかし、ラトルのこだわりとVP...
音盤一行感想録(協奏曲)

ヴィヴァルディ『四季』

マンゼ(ヴァイオリン) コープマン(指揮) アムステルダム・バロックO (ERATO 4509-94811-2) マンゼの超絶技巧には舌を巻くものの、思いの外コープマンの音楽の運びが慎重というか、丁寧すぎるというか。モーツァルトなどで聴かせ...
東越谷編集日記

編集日記(1998.07.03分)

思い立って、バッハ・コレギウム・ジャパン(略してBCJ)の定期会員になった。で、7/02が今シーズン第一回目の定演だったのだが、会議につかまってしまって遅刻。休憩前までのプログラムをフイにする。おまけにここ数日の睡眠不足がたたって殆ど何も聴...
東越谷音楽通信

フィルハーモニア管来日1998

【第一夜】 1998年5月26日(火) 19:00 東京オペラシティ・コンサートホール ヴァイオリン:ヴィクトリア・ムローヴァ 指揮:エサ・ペッカ・サロネン フィルハーモニア管弦楽団 武満徹:ヴィジョンズ バルトーク:ヴァイオリン協奏曲第二...
東越谷編集日記

編集日記(1998.06.26分)

ああっ、またやってしまった。NAXOSの新譜『映画を彩るピアノ協奏曲集 Piano Concertos from The Movies』 (8.554323)。ワルシャワ・コンチェルトやヒチコックの『白い恐怖』の音楽などが聴ける。このなかに...
音盤一行感想録(交響曲)

ブラームス 交響曲第2番、第4番

ミュンシュ(指揮) ボストンSO (BMG BVCC-7910) ミュンシュの芸風は一貫している。余分なアゴーギクは一切とっぱらって、ひたすらゴールに向かって盛り上げる。フレーズをすぱすぱと切り落としていくのは賛否両論か。歌おうにも歌えない...
音盤一行感想録(交響曲)

ウォルトン 交響曲第1番他

ラトル(指揮) バーミンガム市SO (EMI 5 56592 2) アンサンブルの精巧さと深い陰影が魅力的な演奏。この曲ではダニエルの、オケ共々まじめで正攻法の演奏が印象に残っているが、こちらもさらに彫りの深い、味わいのある音楽にまとめられ...