音盤一行感想録(交響曲)

シベリウス 交響曲全集

マゼール(指揮) ヴィーンPO (DECCA 430 778-2)2番から聴き始めたら、異様にノイズが目立ってがっかりしたのだが、他の曲はそうでもなくて一安心。指揮者はオケを相手にやりたい放題、ぎょっとするような表情を付けたりするのは例の『...
東越谷編集日記

編集日記(1998.03.01分)

やたらに忙しくしているうちに三月になってしまった。更新が滞って読者様には誠に申し訳ございません。先週聴いたCDを『音盤一行感想録』で一挙に6本追加したので許してね。それにしても朝っぱらからショスタコのカルテットなど聴くものではないな(^_^...
音盤一行感想録(室内楽・器楽)

ショスタコーヴィチ 弦楽四重奏曲第8,9,10番

ブロドスキー弦楽四重奏団 (TELDEC 9031-71702-2)とにかくよく楽器を響かせ、アクセントはきつめ。コマの側を擦って刺激的な音色をつくったりして、工夫も多い。その割にあざとさは無く、真正面からまじめに取り組んだ良い演奏だと思う...
音盤一行感想録(交響曲)

ルーセル 交響曲第1-4番

デュトワ(指揮) フランス国立O (ERATO 3984-21090-2)演奏は明快ですっきりした良いものと思うのだが、曲になじみが少ないためか印象は薄かった。3、4番に進むに従って書法は手堅くなり、比較的わかり易くもなるが、これが交響曲か...
音盤一行感想録(室内楽・器楽)

ドビュッシィ 前奏曲集第一巻、『子供の領分』

コチシュ(ピアノ) (PHILIPS 456 568-2)挑戦的というか、攻撃的というか、少しいらいらした感じのドビュッシィ。テンポは総じて速めで、細かいパッセージを一音々々確実に聴かせるのだが、輪郭がきつめで少しうるさいような。そういう行...
音盤一行感想録(交響曲)

モーツァルト 交響曲第25,28,29番

チョン(指揮) ノーザン・シンフォニア・オブ・イングランド(英ASV CD QS 6009)当コーナーでモーツァルトを扱う機会はたぶん少ないと思う(^_^;)。さいきんの演奏はある程度、この作曲家に関する研究の成果を反映していると思うので、...
音盤一行感想録(オペラ・声楽)

ブリテン『ピーター・グライムズ』

ロルフ・ジョンソン、ロット、アレン(独唱)、ハイティンク(指揮) ロイヤル・オペラ・ハウスO(英EMI CDCB 7 54832 2)編集者はこのオペラが好きで、ぜひ一度実演に接したいと思っているのだが、チャンスが無い。ハイティンクの演奏は...
東越谷編集日記

編集日記(1998.02.23分)

中学の頃、学校で映画研究会みたいなクラブを創設したことがあって、そのとき顧問になって下さった英語の先生に、いちばん想い出に残っている映画を尋ねたら『我が谷は緑なりき』という作品を教えていただいた。あれから20年、初めてこの映画を観た(NHK...
音盤一行感想録(交響曲)

エルガー 交響曲第2番

トムソン(指揮) ロンドンPO (CONIFER CLASS 7002)ゴージャスな響きで聴かせるエルガー。奇を衒ったところは無く、といって妙に畏まっているわけでも、ムキになっているわけでもないのが良い感じ。総じて余裕あり気で、おっとりして...
音盤一行感想録(協奏曲)

ブラームス ヴァイオリン協奏曲

クレメル(ヴァイオリン) バーンスタイン(指揮) ヴィーンPO (DG 445 595-2)正面から取り組んだ、たいへん立派な演奏と聴いた。ヴァイオリンも美しいし、オケは堂々たるもの。ただ編集者の耳には立派すぎたせいか、かしこまって拝聴して...